おかゆにっき

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京極夏彦ってすげー!

以前から興味のあった京極夏彦を現在進行形でお世話になっている先輩に勧めてもらったので『姑獲鳥の夏』を読みだしてみたんだけど、京極夏彦ってすごい!と思った話

 

凄いと言うのは、あの、頭悪い出だしで申し訳ないんだけど、まず凄い難しい話を冒頭から始めててぶっちゃけ三回以上読まないと理解できない。何を隠そう私はまだストーリーの本題に入ってさえいない。主人公と古本屋の店主が会話してるとこをさまよってるなうなのだ。まあこれは私の頭の出来が(いろんな意味で)すげーってとこもあるんだと思うんだけど、分かるところもあるけど分からないところは単語の分解から始めないと駄目だったりする。

で、そんな難しい話を始める小説を、頭お花畑な私が、内容自体は面白いからどうにか理解したくなって上滑りする視線を無理やりつなぎ止めてなんとか読まないといけない。正直苦しいのに読む気が失せないとか凄い。登場人物二人でなにやら小難しい話を黙々としてるってシーンなのに飽きがこないし、むしろニヤニヤしたり感心したりちょっと怖くなったりで楽しい。し、なんか勉強になってる。またもや頭悪い説明の仕方で申し訳ないけど、知力上がってる感がある。一生懸命読み解いて理解できたときの、納得したー!って気持ち良さは、数学の問題解けたときの気持ち良さに似てる気がする。

で、さっき言った小難しい話をしてる登場人物も凄い。凄いっていうか面白い。何が面白いって、ほんとによくわかんない話してる確実に賢い人たちなのに、「おいおい楽しそうだな(笑)」みたいなテンションで読んでしまう。物書きと古本屋の二人のおじさまなんだけど、古本屋は偏屈というかマイペースというかな、台詞から醸しだされる自由人感がくせになる。物書きはちょこちょこ古本屋を言い負かそうとしたりなんか隠してることを白状させようとして返り討ちにされてて、どことなく漂う苦労人感にニヤニヤしてしまう。まだ読んでないからわかんないけど、古本屋はいわゆるホームズ、物書きはワトソン君なんだろうなーとか思う。よって物書きはどちらかと言うと読者に近い立場の人だから、古本屋を言い負かせそうだとこっちまでちょっと嬉しくなるし、ワナにはめられてると面白い半面すねたい気持ちになったりして。つまり二人とも魅力的で頭良くて笑える素敵なキャラクターなのだ(これから読んでって今のイメージとずれていったら、それはそれで面白いしね)

 

というわけで、まだストーリーの本筋に入ってもないのにやたら難しいし面白いし登場人物のおじさまがおちゃめで素敵だし(笑)京極夏彦すごい!というお話でした

 

 

全部読めたらまた追記とかするかも?