おかゆにっき

考えたこと思ったこと不思議なことをまったりもだもだ

いまだに覚えてる先生の話2

結構前になりますが、金曜ロードショーで『おもひでぽろぽろ』やってましたね
かぐや姫の物語』公開記念だったっけか
あれ見てると不安定でごちゃごちゃしてた幼少期の不安とか不満とか
いわゆる黒歴史思い出していろんな意味でしんどくなりますね

まぁでも今回思い出したのはそんなあらゆる意味でツラい記憶ではなく
未だにひっかかってる先生のお話です

あれは多分小学校中学年くらい
運動会が終わったあとの、ちょっと脱力した学校でのこと
私のクラスは優勝したチームの一部だったので、運動会が終わってもなんとなくテンション高く日々を過ごしていた気がする
今思うと、もしかして浮かれた雰囲気を落ち着けようという意図もあったのかな
ホームルームで、担任の教師からこんな話があった

大縄跳びで優勝したチームの話です
どのチームもみんな一生懸命縄跳びを飛んでいましたが、最後まで残っていた二つのチームのうち、一方がついにひっかかってしまいました
もう一方のチームは大喜びでした
しかしそのチームの班長が、あまり喜んでは負けたチームに悪いから止めようと言いました
先生はとても感動しました
皆さんもその班長さんのように、勝利したその瞬間にも思いやりを忘れない人になりましょう

大体こんな内容だったと思う
効果は絶大で、その話以来生徒間で運動会の話題はほとんど持ち上がらなくなった……かどうかは覚えていないが、しかしその内容だけはどうしても忘れられない
恐らく、子供心に納得がいかなかったのだろう
今はその幼少期の私の言いたかったことを言葉にすることができる
いやはや年は取ってみるものだ

私は喜ばないことの方が、相手には侮辱に当たると思ったのではないだろうか
元々プライドの高い子供だった
自分に勝っておきながら喜びもしない相手チームを見る方が屈辱的だ!とかね
あとは、単純に悲しかったのだろう
自分達が努力した結果手にした勝利
大喜びしていたら、まるで思いやりの無い子供のように言われてしまったことが
まだまだ幼いがきんちょだった私は、素直に担任の先生が好きだったから、悲しみもひとしおである
先生も喜んでくれたし、誉めてくれたのになぁ。と拗ねる気持ちもあったかもしれない

競争させない社会がうんたら、とか
難しげな話をする気はないが(というかそんな話はできない。わりと戦いたくない日より見主義者である)
頑張って手に入れたものを喜べないことも
引いては頑張らせてもらえないことも
けっこう悲しいことではないだろうか